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俺の妹がこんなに可愛いわけがない
~インフォメーション~
夏海紗音と不思議な世界2

                        ゲーマーズ特典:ブロマイド
   

Contents

プロローグ
第一章 ストレイ・シープス
第二章 ヒット・エンド・ラン
第三章 ストーミー・デパーチャーズ
第四章 ゴースト・イン・ザ・シップ
第五章 ワイルド・クエスト
第六章 エスケイプ・ラプソディー
エピローグ
あとがき

Impressions

「あんた世界を救ったんだから、あたし一人ぐらい救えるでしょうが!」

ファンタジア大賞を受賞したから、と言うだけで買った1巻。
第一印象ではハルヒじゃないのか?と思った作品でしたが、読んでみたらそうでもなかった。
似てるところはあるけど、やっぱり別の感じがあって。
ヒロインの紗音が可愛いことと、独特の世界観にハマって、2巻が出ることを期待してました。
そんな2巻の表紙は初代。
何故表紙が紗音じゃなくて初代なのかと言う答えは、読んでみると分かると思います。
もちろんメインは紗音ですが、初代も結構重要なセリフを…?
と言うことでいつものようにネタバレあらすじから。

第一章。
高校に入学して2ヶ月。
相変わらず社交性のない悠馬だったが、ふとしたことから友達が出来ていた。
あるとき、クラスメートの瀬戸彩花に呼び出される。
話がある、人前では出来ない、と。
そこで悠馬は相談を受ける。
ここ最近、毎日同じ夢を見ると。
その夢はとても現実味を帯びていて、自分が知っているはずの男の子が夢に出てくる。
それが悠馬ではないか。
そして彩花はとんでもない質問を投げかける。

「夏海紗音って、誰?」

夢に出てくると言うその男の子が口にしていたらしい。
重複世界にいる紗音を何故悠馬の世界のクラスメートが知っているのか。
それは彩花にも悠馬にも分からなかった。
家に帰り、混乱した頭のまま寝てしまった悠馬は、ある声で目を覚ます。
その悠馬の目の前には紗音がいた。
さらに混乱する悠馬だが、紗音は至って普通に振る舞っていた。
しかし飲み物を取りに部屋を出ている間に、紗音の姿は消えていた。
出て行ったらしい窓から探してみるが、見あたらない。
見つかるのは怪しげな人影だけだった。
紗音がいたのは夢だったのかと疑うが、そうではなかった。
机の上に、明日の夕方に駅前で、と言うメモが残されていた。

第二章。
翌日、悠馬は紗音と再会を果たす。
紗音がこの世界に来れたのは、<ゲート>のおかげ。
それは虚島へ冒険しに行ったときの、お宝の1つ、銀のコンパクト。
これを使えば2つの世界を行き来できる。
だがそのコンパクトには罠が仕掛けられていた。
<死神の瞳>。
古代パシフィス人が相手を暗殺するために使っていた。
しかしそれは副作用もある危険なもの。
時間が経つと人体に影響を及ぼす毒を出す。
紗音の腕の刻印を消すには、<禊魂の泉>へ行けばいい。
その水を飲めば不老不死になれるなど、何でも叶う。
そしてその泉へ行くためには、<月の涙>があればいい。
<月の涙>の特徴を説明した紗音は悠馬に尋ねるが、悠馬の答えはそれのありかを知っている、と言う物だった。
なんと彩花が鞄に付けていたものが、その<月の涙>だった。
あわてて彩花の家に行ってみるも、彩花はまだ帰ってきていなかった。
帰りを待つことにするが、彩花から助けて欲しいという連絡が入る。
駆けつけてみると、彩花は多数の骸骨人間に襲われていた。
目的は当然<月の涙>。
骸骨達と戦うも、彩花を庇いながらでは紗音一人ではまともに戦えない。
公園の隅に怪しい人影を見つけながらも、逃げることしか出来なかった。
彩花を残し、<月の涙>を持って自転車で疾走する悠馬たち。
しかし骸骨達も異常な速さで迫ってきていた。
ギリギリのところで<ゲート>を使って逃げる。
が、骸骨達も紗音のいる世界へ来てしまっていた。
<ゲート>を落としてしまったせいか、骸骨達は襲ってこない。
元の世界に戻るには<ゲート>が必要だが、あの骸骨達の輪の中には入れず、<ゲート>を諦める悠馬。
追跡者の襲撃を恐れ、その日は結局、船で過ごすこととなった。

第三章。
翌日、改めて海鶴来家を訪れる。
みるかちゃんは正式に海鶴来家の子となっていた。
琴菜はみるかちゃんのことを調べるため、パシフィスに関する文献を集めていた。
<死神の瞳>について分かっていることは、毒が回ると海から離れられなくなる妖怪になってしまうこと。
<禊魂の泉>の場所は、<導きの髑髏>というパシフィスの宝が示してくれること。
その<導きの髑髏>は出航したまま行方の分からない筑紫丸にあるだろうということ。
行方不明の筑紫丸は志林規島での座礁目撃があること。
こうして紗音たちの目的は筑紫丸を探す航海に出ることになった。
準備の最中、悠馬はいくつかの謎に出会うことになる。
みるかちゃんの正体とは。
初代の名前や年齢とは。
夏海紗音とは。
しかしそのどれにも答えはなかった。

第四章。
航行に出たある日、夜間当直の悠馬が海に人影を見つける。
しかしみんなで探してもそんな人影は見つからなかった。
が、代わりに船幽霊を見つける。
全員総出の白兵戦。
初代の力を借りつつ、悠馬も幽霊と戦う。
騒動の後、船倉の掃除をしようとしていた悠馬に声をかけるものがいた。
それは悠馬が見つけた人間、の霊。
海で死ぬも、未練があってこの世に留まっていた。
その幽霊から、ナイトバジール号のことと、「七つの海の提督」のことを聞かされる。
しかし詳しく聞く前に成仏してしまった。
代わりに、初代に「提督」のことを聞いてみる。
その「提督」とは、生と死の世界の狭間にいるもの。
どんな願いでも叶えてくれる代わりに、代償を必要とする。
そしてその取引をするには、自分が生死の境目にいる必要がある。
でもその「提督」は封印されているはずだった。
と言うことは誰かがその封印を解いたことになり、その封印を解いた人物にも見当が付いていた。
それは先ほどの幽霊の体に貼り付いていたもの、二枚貝に見覚えがあったから。
そして夜が明け、筑紫丸を見つけることとなる。

第五章。
筑紫丸に移り、捜索を開始する。
色んな場所を探すが、<導きの髑髏>は見あたらなかった。
が、船長室でふとしたことから<髑髏>を見つける。
その直後、また骸骨人間の群れに襲われることになる悠馬たち。
琴菜やみるかちゃんは無事に船へ戻るが、悠馬だけはぐれてしまった。
骸骨達からの攻撃を避け、逃げ回っているうちに一つの部屋へと忍び込む。
しかしその背後には、ミズキがいた。
ミズキは「提督」の封印を解き、取引をし、死なない体になっていた。
その代わりに、他人を直接傷つけられない。
だからミズキは銀のコンパクトに<死神の瞳>の罠を仕掛け、紗音にプレゼントした。
紗音が毒で死ぬように。
自分がパシフィスの王女を復活させるためには、紗音が邪魔だったから。
そしてその紗音の指向性引力を封じている悠馬が邪魔だから、骸骨たちを使って殺そうとしていた。
ギリギリのところでマリンブレード号の砲撃に助けられ、海から船へと戻る。
<導きの髑髏>に示されるとおりに進んでいると、ナイトバジール号の攻撃を受ける。
反撃を試みるも、船首に驚くべき姿を見つける。
それはなんと、瀬戸彩花だった。
そして初代も紗音も彩花に見覚えがあるという。
ナイトバジール号の砲撃を振り切り、<導き>の通りに進む。
彩花だと思ったのは、パシフィスの神官、アマリリス。
その肖像画にそっくりだった。
<導き>の示す場所で<月の涙>を使い、とうとう島が姿を現した。

第六章。
船に残る班、島を調べる班とチームに分ける。
紗音は一人で<泉>を探しに行くと言うが、当然悠馬もついていくことに。
船を下り、紗音の思うがままに歩いていると、老人を見つける。
<泉>を守る番人だと言い、<泉>の場所も教えてくれる。
アマリリスについても聞こうとしたが、ナイトバジール号の砲撃が聞こえきたため、先を急ぐことにする。
歩き続けているうちに、紗音の体調がひどくなっていた。
呪いが進行し、ついに紗音は歩けなくなってしまい、意識まで失ってしまう。
そして追ってきた骸骨達にも襲われる。
ボロボロになりながらも紗音を庇い、戦う悠馬。
骸骨達を粉砕し、紗音を背負って<泉>を目指す。
が、体力も精神も既になくなっている悠馬はついに意識を落とす。
しかし紗音の声が聞こえたような気がして、無理矢理歩き続け、ようやく<泉>を見つける。
が、それははるか50メートル下にある。
そしてまた骸骨達に襲われ、どうしようもなくなった悠馬は紗音を抱えて崖から飛び降りる。
<泉>へ入っても骸骨達は襲ってくる。
同じように崖から飛び降り、紗音を狙おうとする。
<泉>へ入ったのに紗音の刻印が消えないことに焦る悠馬。
そして悠馬は老人の言葉を思い出す。
<泉>が力を発揮するためには、その人が誰かに愛されていると言うことが必要であること。
意識のない紗音に対し、悠馬はその誓いを行うのだった。
<泉>から上がると、役目を終えた骸骨達は消えていた。
が、またもやミズキの姿。
紗音を狙うことをやめないと言うミズキは、<ゲート>を使ってどこかへ消え去ってしまうのだった。

日本に戻り、意識を取り戻した紗音は、島でのことを覚えていなかった。
悠馬と交わした約束も、<泉>での出来事も。
<ゲート>がなくなって元の世界へ戻れなくなった悠馬は、ひとまずこっちの世界で暮らすことになる。
海鶴来家でお世話になろうとするも、紗音の気持ちを察した琴菜が辞退する。
こうして悠馬と紗音が一緒に暮らす、夏休みが始まろうとしていた。



と言うことで、明らかに次回以降に続く幕引きとなった2巻でした。
とりあえず紗音の呪いは解けましたが、みるかちゃんのこと、初代のこと、紗音自身のこと、さらわれた彩花のこと、そしてミズキのこと。
完全解決までにはまだまだ続きそうです。
もちろん私としてはこの作品が続くので嬉しいんですけどね。

話のメインとなるのは、やはりミズキのことでしょうか。
瀬戸さんをさらった理由もまだ不明ですし。
まぁこれが解決したらこの話も終わりそうな気がしますが。

今回の話で一番気になるのは、表紙にもなっている初代のことです。
名前や年齢はどうでもいいような気もしますが、初代が語った「提督」の話、あれは本当に初代が自分のことを語っているように聞こえます。
もしかしたらこの話が本当で、実はそれが紗音自身のことに関係しているのかも、なんて思えますね。
実は初代もパシフィス人?だったりして。
名前も関係あったりするのかもしれません。

なんだかんだで結構要点をついてくる海鶴来さん。
彼女も何かしらの関係があるのかも。
いくらみるかちゃんのことが気になるとは言え、色んなことを知ってるなぁと言う気がします。

恋愛模様については、一歩進展した感じでしょうか。
初代も悠馬のことを好きなのかもしれませんが、それにしても紗音をからかって面白がっているだけでしょう。
紗音は島でのことを覚えてないと言ってましたが、実は覚えてるんじゃないかなぁと思います。
あの約束だって素直になった紗音の本音ですし。
意識を失った悠馬を叩き起こした紗音の言葉だって本当でしょう。
キスのことだって実は知ってるんじゃないかな、と。

で、帯にあるキャッチコピーがまたかっこいいですね。

僕が救いたかったのは、世界じゃなくて、一人の女の子だったんだ

紗音に会いたい、紗音と一緒にいたい、これは悠馬の本音ですね。
どれだけ喧嘩したって、お互い気にならないわけがありません。
元々は初代に対する嫉妬からですが、本音をぶつけた方が余計に仲良くなれるものです。

最後のあとがきですが、相変わらず次巻の予告がないです。
いつ頃発売とか、どんな内容とか、大体予告がありますよね。
今回はどう見ても後に続くってのは分かるんですけど、あった方が安心出来るというか。
でもこれでいくと3巻の表紙は琴菜かな?
それともみるかちゃん?
どちらにしても続きが楽しみです。
テーマ:ライトノベル   ジャンル:小説・文学
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