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FORTUNE ARTERIAL
初回限定版
発売日:2008年1月25日
価格:9240円
通常版
発売日:2008年2月29日
価格:9240円(?)
共通パート
建築家である親の都合で、過去に何度も転校を繰り返してきた孝平。
今回、海外で働くことになった親とは離れ、「もう転校はしたくないから」と言う理由で全寮制である修智館学院に編入することを決める。
入学早々、生徒会副会長の瑛里華と、生徒会会長で瑛里華の兄である伊織が吸血鬼であることを知らされ、半ば無理矢理生徒会に誘われる。
しかも、入らなければ吸血鬼であることを知った記憶を消すと。
記憶を消してもらうことを選ぶ孝平だが、瑛里華の涙に自分が修智館に転校してきた本当の理由を考える。
どうせすぐに転校するから、と、人との深い付き合いを避け、部活にも入らなかった今まで。
それを変えるため、他人と深く関わっていきたいという本心を認め、記憶を消してもらうことをやめる。
生徒会に入ることも強制はされなかったが、この学院に来た理由を考え、自分から生徒会に入ることを希望する。
始めに与えられた仕事は体育祭実行委員長。
そして体育祭終了後、各ヒロインとの仲を深めていく。
千堂 瑛里華(せんどう えりか)
本作のメインヒロイン。
孝平と同じ学年で、隣のクラスの5年3組。
その正体は吸血鬼。
生徒会活動を共にする中で、仲良くなっていく。
お互いに惹かれ合う孝平と瑛里華だが、瑛里華の孝平に対する気持ちは、吸血鬼として異性の血を吸いたくなったものではないかと自分を疑う。
それでもなんとか自分の気持ちに正直になるが、瑛里華は元々、母親の命令で吸血鬼としての役目を果たすために学院に来ていた。
それは、眷属を作ること。
吸血鬼は血を吸いたくなったとき、側にいる眷属の血を吸う。
しかし眷属もまた吸血鬼と同じように永遠の命を手にすることになり、また、眷属は主である吸血鬼の命令に逆らえなくなる。
自分のために他人の人生を壊せないと、瑛里華は孝平を眷属にすることを頑なに拒み、孝平の血を吸うことも嫌がる。
本来は瑛里華の卒業までと言う期限で館からの拘束を解いてもらっていた瑛里華だが、いつまでも眷属を作らない瑛里華に対し、母親は文化祭終了までと言う期限を設ける。
なんとか母親を説得しようとする孝平だが、説得は失敗し、殺されそうになる。
すんでのところで瑛里華が助けるが、その方法は孝平を眷属にすることしかなかった。
自分のポリシーを曲げてしまったことに瑛里華は自分を責めるが、孝平は納得し、最後には自分の血を瑛里華に吸わせるのだった。
東儀 白(とうぎ しろ)
孝平の後輩で、4年生。
ローレル・リングでの活動や、生徒会役員として共に過ごすうちに、孝平と仲良くなる。
しかし、白の兄である征一郎はそれを快く思わなかった。
それは、東儀家のしきたりに反するから。
東儀家の人間は、東儀家の分家内で結婚することとなっている。
そのしきたりや父母の死に対する疑問が芽生えてきた白は、次第に征一郎のことも信じられなくなる。
文化祭の後に控えている、島を挙げてのお祭り。
それは東儀家が仕切っており、そこでは白と征一郎が舞を舞うはずだった。
忠告にも関わらず付き合いをやめない2人に対し、東儀のしきたりを捨てて孝平と付き合うか、それとも孝平を捨てて例大祭で舞を舞うかの選択を迫る。
兄妹のわだかまりが出来、会話も徐々に減り、兄妹あわせての舞の練習もしないまま、文化祭を迎える。
どうするべきかの選択が出来ないまま文化祭を終えるが、孝平は白を神社まで連れて行く。
白が出てこないのではないかと心配する孝平だが、兄妹あわせの練習もしていないのに、白と征一郎は完璧な舞を舞う。
例大祭の後、白が立派に成長したことに対し、孝平に礼を言う征一郎。
父母の死が本当ではないことを白に明かし、最後には2人の交際を認める。
しかし、そのためには、東儀の名を捨てなくてはならない。
今後は東儀の名も名乗れず、家に戻ることも出来なくなる。
島の人間に認められるにはそれしか方法はなかった。
征一郎なりに考え、出した結論を2人は受け入れるのだった。
紅瀬 桐葉(くぜ きりは)
孝平と同じクラスの、5年2組。
人との関わりをほとんど持たず、最低限の会話しかしない桐葉に興味を持つ孝平。
授業をサボることも多く、遅刻魔でもある桐葉。
それを取り締まるため、生徒会として動き出す。
桐葉のサボり場所を見つけた孝平だが、何故か他人には言えないでいた。
自然と桐葉を追うようになった矢先、桐葉が誰かの眷属であることを知る。
そして、自分は主を捜すために学院にいるのだと聞かされる。
学院にいた吸血鬼は瑛里華と伊織だけだが、2人は自分の主ではなかった。
島にいる吸血鬼はあと1人だけ、瑛里華と伊織の母親である伽耶だった。
佳耶に会ってみて、自分の主だと確証を得る。
しかし、このままではまた記憶を消されてしまう。
主を捜し出すたびに記憶を消され、また鬼ごっこを繰り返してきた桐葉。
伽耶に会った途端に学院に戻り、孝平を選ぶ。
眷属は、急にどうしようもない眠気に襲われることがある。
その強制睡眠を知っている孝平だが、ある時、学校に来なかった桐葉を、ただの強制睡眠ではないと怪しむ。
桐葉の部屋に行ってみると、いつも桐葉の側にいた黒猫を見つける。
そして、異様な空気。
その黒猫は桐葉の主だと名乗り、眷属が人間なんかと仲良くすることに何の意味があるのかと問いかける。
どうせ人間はいつかは死ぬ身、しかし眷属は殺されるまで死なない身。
あとに残される者がどれだけ辛いのかと。
夢の中で彷徨う桐葉だが、主の命令に屈せず、孝平の呼びかけに目を開ける。
桐葉が目を覚ましたことに驚きつつも、孝平と桐葉の根に負け、どうせ2人は長くても一世紀ぐらいだから、と主は桐葉から手を引くのだった。
悠木 かなで(ゆうき かなで)
孝平の先輩で、6年生。
以前この島にいた頃、今から7年前、孝平は悠木姉妹と仲良く遊んでいたことがあった。
孝平の幼馴染みでもあり、寮長も務めている。
再会を喜ぶ姉妹。
孝平の部屋でのお茶会や、寮長活動を見る中でかなでに惹かれる孝平。
しかし、かなでにはその好意を受け入れられない理由があった。
かなでは心から妹の陽菜の幸せを願っており、その陽菜が孝平を好きだと知って、自分は身を引こうとする。
陽菜もまた、かなでの幸せを願っており、かなでに正直になって欲しいと自分の気持ちを話す。
晴れて付き合うことになった孝平とかなで。
かなでが先代の寮長から受け継いだ、ケヤキの木が、芽吹かないことに疑問を感じ、調べてもらったところ、もう生きてはいないと診断される。
このままでは折れてしまう危険もあり、そのせいで寮生が怪我をすることになる。
事前に防ぐために木を切り倒そうとする生徒会だが、ケヤキは寮生の伝説の場所でもあり、かなでが先代の寮長から受け継いだものでもあった。
孝平も最後までかなでと一緒になってケヤキを救おうとするが、出来なかった。
このままではケヤキを切り倒すことになると宣言するかなでが悪者になると考えた孝平は、生徒会の考案でケヤキを見送ろうと提案する。
仕方のないことだと分かりつつも受け入れられないかなでだが、最後には自分が最初に手を入れたいと言うのだった。
切り倒したケヤキのうち、使える部分はベンチとして作り直そうと提案する孝平。
かなでの卒業の日には、ケヤキで作ったキーホルダーを渡すのだった。
悠木 陽菜(ゆうき はるな)
孝平と同じクラスの5年2組。
陽菜もまた、かなでと同じく孝平の幼馴染み。
再会に驚きつつも、次第に惹かれていく2人。
しかし、陽菜には気になるものがあった。
それは、孝平が島を出た直後にしていた文通。
昔、陽菜は事故に遭ってしまい、怪我は大したことなかったものの、およそ1年分ぐらいの記憶を無くしてしまっていた。
そのせいで、何故自分が文通を始めようと思ったのか覚えていない。
実は、憎むほど仲の悪かった悠木姉妹。
陽菜は事故の前にも病弱だったことがあり、そのせいで学校にもあまり行けず、元気に学校に通うかなでが羨ましかった。
しかも、陽菜の看病のために、脳梗塞で倒れた母親。
それを自分のせいだと思い、自分は幸せになる権利はないものだと思っている。
そしてかなでも孝平のことを好きだと分かっているため、孝平と付き合いだしても一線を越えられないでいた。
かなでと本気で話し合い、陽菜はようやく自分の気持ちに素直になる。
昔にしていた文通は、離れていてもずっと友達、と言う陽菜の別れの言葉を表したものだった。
事故のせいでその文通も途絶えてしまったが、友人と呼べるものがいなかった孝平は、陽菜が毎月手紙を送ってくることに喜んでいたのだった。
かなでとも本当の意味で仲直りし、孝平と付き合う陽菜だった。
FORTUNE ARTERIAL(True Story)
体育祭も終わり、文化祭に向けて動き出す生徒会。
その中で孝平と瑛里華は惹かれ合っていく。
しかし、瑛里華の吸血鬼として孝平の血を吸いたいと言う欲求は日に日に強まっていた。
自分を眷属にすればいいと言う孝平だが、瑛里華は当然受け入れなかった。
あるとき、夜に吸血鬼を見たという騒動が起こる。
その騒動を調べる中、吸血鬼を追っているところを陽菜に見られてしまう。
もちろん、陽菜の記憶を消さなくてはいけない。
必至で止めようとする孝平だが、瑛里華はやめなかった。
が、瑛里華が陽菜に施したのは消去ではなく復活。
陽菜の頭から消えていた過去の記憶は、事故のせいではなく、昔の瑛里華に消されたもの。
事故から陽菜を救うために、力を使った瑛里華。
吸血鬼であることを知られないため、断腸の思いで友人の陽菜の記憶を消したのだった。
吸血鬼騒動は桐葉の仕業だった。
主を捜していると言う桐葉の目的を知り、伊織の提案で伽耶と会うことになる。
伽耶が自分の主だと分かった桐葉は、何故か涙を流す。
瑛里華を館に戻さないためには、眷属を作らなくてはならない。
その眷属を自分にすればいいと言う白。
それは、東儀家のしきたりだから。
主と眷属の関係について考える中、伽耶をどうにか出来ないかと思う孝平。
もちろん、そんな方法などあるはずがなかった。
瑛里華を勝手に呼び出しては目的も告げずに命令をする伽耶と、話し合いが出来るはずもなかった。
千堂家と東儀家、吸血鬼や眷属について調べていくうちに、瑛里華と孝平の中は深まっていく。
しかし、それに比例して瑛里華の孝平の血を吸いたいという欲求も深まっていく。
伽耶に呼び出された瑛里華は、誕生日を控え、余分が切れかかっていた輸血用パックをもらう。
あんな親でも、誕生日を覚えていてくれたことに喜ぶ瑛里華。
だが、それを怪しむ伊織。
なんと輸血用パックの血は、孝平の血だった。
それなのに、喜んでしまった自分を悔やみ、伽耶に怒りをぶつける瑛里華。
眷属も作らず、館にも戻らないと宣言した瑛里華は、輸血用パックの補給を断たれる。
色々と調べるうちに、瑛里華、伊織、征一郎、桐葉、白、それぞれの関係も悪化してしまう。
既に限界まで来ていた欲求が爆発した瑛里華は、孝平の部屋から帰るときに、孝平を襲ってしまう。
しかし、わずかな理性が残っていたのか、孝平の血を吸うのではなく、逆に自分の血を飲ませることだった。
当然、飲まない孝平。
同じ頃、伊織や征一郎と会い、情報を集めていた孝平は、紅珠と言うものを聞かされる。
瑛里華や伊織は、東儀家で生まれたときは人間だった。
しかし、珠のようなものを飲まされ、吸血鬼にされ、千堂家に引き取られた。
東儀家にあった紅珠を自分も飲めば、吸血鬼になれるんじゃないかと考える孝平。
瑛里華に内緒で試している最中に瑛里華に襲われたのだった。
もう欲求を抑えられなくなっている瑛里華を救うため、寝ている瑛里華に血を飲ませる孝平。
そして自分も紅珠を試す。
一つ目を飲んだときは半日ほどの記憶が無く、伽耶の父親である稀人の記憶を夢に見た。
二つ目を飲んでみると、稀人の記憶の続きを見ることが出来た。
遠い昔、稀人は吸血鬼であるが、島の人間、東儀家の娘と恋に落ちる。
子供が出来ないことを責める稀人の妻だが、あるとき子供を授かる。
その子供、伽耶はやはり吸血鬼であった。
島では疫病が流行し、その原因を自分のせいにしようとする稀人。
伽耶の誕生日の前日、伽耶を東儀家に預け、明日は誕生日をお祝いすると伽耶に告げ、そのまま自害する。
このままでは伽耶が幸せになれないと、稀人はその直前、2つの蒼珠を作った。
これを飲ませれば吸血鬼になる。
少なくとも、伽耶と2人の吸血鬼で、永遠を生きる佳耶が寂しくなることはないだろうと。
自害した稀人の体にあった紅珠は割れ、稀人とともに千年泉へと落ちた。
その紅珠のかけらを飲んだ孝平が、稀人の記憶を見ることが出来たのだ。
稀人の思いと伽耶の考えが違うことを正すため、千堂家を再興するため、瑛里華と共に佳耶の元に向かう。
必至の思いで説得し、伽耶はまた一から家族を作り直すことを決意する。
父である稀人の言葉を信じ、250年も誕生日祝いを待ち続けた伽耶のために、誕生日パーティを開く生徒会メンバーだった。
千堂 瑛里華:孝平と結婚後、長女を授かり、弁護士の道へ。
東儀 白:大学卒業後、シスター天池の見習いとして学院へ戻る。
紅瀬 桐葉:伽耶と共に日本を旅して回る。
悠木 かなで:大学在学中は教師を目指すが、卒業後は保育士に。
悠木 陽菜:看護師を目指し、大学卒業後は大学病院で研修中。
全体的な感想として
良くも悪くも、「いつものオーガスト」という感じです。
ただ、今回はその「オーガストらしさ」が少なかったようにも思います。
前作ではスフィア王国という世界を作り、その世界観や設定が細かすぎたからかもしれません。
今作もまた、瑛里華たちの吸血鬼設定や桐葉の眷属設定、伽耶の存在と言った世界観と言えばそうかも知れません。
孝平が今まで転校していた、今回は他人と関わろうとしている、と言ったことも生徒会活動というシナリオの中心を描くには良いと思います。
が、前作と比べるとやはり世界観設定は少ないと言うか、おおざっぱというか、そんな感じがして少し残念です。
特に、桐葉のシナリオはTrue Storyへの布石でしかないので、桐葉ファンには残念な結果でしょう。
また、全体としても、個別ルートそれぞれを見ても、「すごく短い」と感じました。
実際にはそんなことはないのかもしれませんが、プレイしている最中はそう感じましたね。
共通パートは体験版のちょっとした延長で終わりますし、実際、体育祭での選択肢からはもう個別ルートと言ってもいいぐらいです。
体育祭後は6回ほどの行き先選びがあるのですが、個別ルートに入るためにそのキャラの場所を選びますからね。
普通のADVと違って、共通パートを進めながらたまに出てくる選択肢を選んで好感度を上げる、と言うやり方ではありませんでした。
こういった作品のプレイ初心者には分かりやすくて良いと思うのですが、あえてこういう形にはしなくても良かったんじゃないかと思います。
各個別ルートを見ても、個別ルートに入った途端に問題や障害が発生して、それを乗り越えた瞬間に終わり、という感じです。
普通の美少女ゲームもそうと言えばそうなのですが、それにしても短いと思いました。
また、True Storyの展開には不満が残りますね。
瑛里華エンド後の話ではなく、もう一度キャラ選択の場面からなので。
孝平も瑛里華と付き合っているわけではないですし、桐葉が眷属だと知りませんし。
白や陽菜、瑛里華シナリオでの疑問が解決されるシナリオではあるのですが、その展開には残念なものがありました。
孝平と瑛里華のいちゃつきっぷりもほとんどないですし、付き合うまでの過程もほとんどなく、付き合った後もお互いが「瑛里華」・「孝平」と呼び合わないのも残念です。
各シナリオでの疑問が解決されるのは良いのですが、逆に言えば各ヒロインのシナリオがTrue Storyへ投げっぱなしで終わったと言うことですね。
特に瑛里華や白、桐葉のシナリオは「え?これで終わり?全く何も解決してないけど?」という感じです。
「後日談」と呼ばれるようなものがほとんどありませんでした。
作品設定には問題はないですし、むしろシナリオを進める上では良い設定だと思いました。
しかし、各ヒロインのシナリオを、特に問題解決の直前・直後をもっと作り込んで欲しかったです。
BGMやボーカル曲はやはり文句なしですね。
個人的には非の打ち所はありませんでした。
強いて言えばイメージソングの「It's my precious time!」とオープニングテーマの「扉ひらいて、ふたり未来へ」を逆にしてほしかったことでしょうか。
今回、もう一つ残念なこととして、シナリオの他にCGが挙げられます。
各CGの構図が、非常に残念です。
今までのオーガスト作品に無かったような構図ばかりで、そのせいで違和感を感じるCGがとても多いです。
特に、えっちシーンでは今までのオーガスト作品になかったプレイが多いので、一度に新たなことにチャレンジしようとしすぎて失敗した感があります。
もちろん、今までと全く同じ構図でも困りますが、せめて違和感のないようにはして欲しかったですね。
個人的には、新たなプレイもいりませんでした。
オーガスト初代作のバイナリィでのことがあるので何とも言えませんが、オーガストには「王道」を走ってもらいたいと思うので。
白おまけシナリオでのえっち後の行為、桐葉の目隠しプレイ、かなでと陽菜との3Pなんかは、個人的には残念でした。
それぞれのキャラについては、特に文句を言うことはありません。
ヒロイン5人もそれぞれ個性が目立ってますし、男性キャラにもそれぞれ見せ場があって、かっこよかったですし。
ただ、司は良いように使われただけ、と言う感じはしますけどね。
作品全体として前作と違うのは、「面白さ」でしょうか。
あけるりに関しては、プレイしていて退屈だとか眠いとかいう評判を耳にすることが多いです。
でも今回はちょっとした遊び心というか、セリフの言い回し一つにしても、「日常を描く際の面白み」というのがあったと思います。
プレイヤーとしては早く個別ルートに入りたいわけで、出来るだけ日常パートは飛ばしたいところですからね。
そこにちょっとした面白さを持ってくることで退屈せずにプレイ出来たんじゃないでしょうか。
この作品全体として、あけるりと比べることは出来ませんが、それでも十分楽しかったです。
「各ヒロインのシナリオをちゃんと最後まで描ききって欲しかった」という思いはありますけど。
そろそろ時期的に考えて、オーガストファンBOX2も出るんじゃないかと思います。
その時には各ヒロインの後日談というか、補完をしてもらえればと思いますね。
初回限定版
発売日:2008年1月25日
価格:9240円
通常版
発売日:2008年2月29日
価格:9240円(?)
共通パート
建築家である親の都合で、過去に何度も転校を繰り返してきた孝平。
今回、海外で働くことになった親とは離れ、「もう転校はしたくないから」と言う理由で全寮制である修智館学院に編入することを決める。
入学早々、生徒会副会長の瑛里華と、生徒会会長で瑛里華の兄である伊織が吸血鬼であることを知らされ、半ば無理矢理生徒会に誘われる。
しかも、入らなければ吸血鬼であることを知った記憶を消すと。
記憶を消してもらうことを選ぶ孝平だが、瑛里華の涙に自分が修智館に転校してきた本当の理由を考える。
どうせすぐに転校するから、と、人との深い付き合いを避け、部活にも入らなかった今まで。
それを変えるため、他人と深く関わっていきたいという本心を認め、記憶を消してもらうことをやめる。
生徒会に入ることも強制はされなかったが、この学院に来た理由を考え、自分から生徒会に入ることを希望する。
始めに与えられた仕事は体育祭実行委員長。
そして体育祭終了後、各ヒロインとの仲を深めていく。
千堂 瑛里華(せんどう えりか)
本作のメインヒロイン。
孝平と同じ学年で、隣のクラスの5年3組。
その正体は吸血鬼。
生徒会活動を共にする中で、仲良くなっていく。
お互いに惹かれ合う孝平と瑛里華だが、瑛里華の孝平に対する気持ちは、吸血鬼として異性の血を吸いたくなったものではないかと自分を疑う。
それでもなんとか自分の気持ちに正直になるが、瑛里華は元々、母親の命令で吸血鬼としての役目を果たすために学院に来ていた。
それは、眷属を作ること。
吸血鬼は血を吸いたくなったとき、側にいる眷属の血を吸う。
しかし眷属もまた吸血鬼と同じように永遠の命を手にすることになり、また、眷属は主である吸血鬼の命令に逆らえなくなる。
自分のために他人の人生を壊せないと、瑛里華は孝平を眷属にすることを頑なに拒み、孝平の血を吸うことも嫌がる。
本来は瑛里華の卒業までと言う期限で館からの拘束を解いてもらっていた瑛里華だが、いつまでも眷属を作らない瑛里華に対し、母親は文化祭終了までと言う期限を設ける。
なんとか母親を説得しようとする孝平だが、説得は失敗し、殺されそうになる。
すんでのところで瑛里華が助けるが、その方法は孝平を眷属にすることしかなかった。
自分のポリシーを曲げてしまったことに瑛里華は自分を責めるが、孝平は納得し、最後には自分の血を瑛里華に吸わせるのだった。
東儀 白(とうぎ しろ)
孝平の後輩で、4年生。
ローレル・リングでの活動や、生徒会役員として共に過ごすうちに、孝平と仲良くなる。
しかし、白の兄である征一郎はそれを快く思わなかった。
それは、東儀家のしきたりに反するから。
東儀家の人間は、東儀家の分家内で結婚することとなっている。
そのしきたりや父母の死に対する疑問が芽生えてきた白は、次第に征一郎のことも信じられなくなる。
文化祭の後に控えている、島を挙げてのお祭り。
それは東儀家が仕切っており、そこでは白と征一郎が舞を舞うはずだった。
忠告にも関わらず付き合いをやめない2人に対し、東儀のしきたりを捨てて孝平と付き合うか、それとも孝平を捨てて例大祭で舞を舞うかの選択を迫る。
兄妹のわだかまりが出来、会話も徐々に減り、兄妹あわせての舞の練習もしないまま、文化祭を迎える。
どうするべきかの選択が出来ないまま文化祭を終えるが、孝平は白を神社まで連れて行く。
白が出てこないのではないかと心配する孝平だが、兄妹あわせの練習もしていないのに、白と征一郎は完璧な舞を舞う。
例大祭の後、白が立派に成長したことに対し、孝平に礼を言う征一郎。
父母の死が本当ではないことを白に明かし、最後には2人の交際を認める。
しかし、そのためには、東儀の名を捨てなくてはならない。
今後は東儀の名も名乗れず、家に戻ることも出来なくなる。
島の人間に認められるにはそれしか方法はなかった。
征一郎なりに考え、出した結論を2人は受け入れるのだった。
紅瀬 桐葉(くぜ きりは)
孝平と同じクラスの、5年2組。
人との関わりをほとんど持たず、最低限の会話しかしない桐葉に興味を持つ孝平。
授業をサボることも多く、遅刻魔でもある桐葉。
それを取り締まるため、生徒会として動き出す。
桐葉のサボり場所を見つけた孝平だが、何故か他人には言えないでいた。
自然と桐葉を追うようになった矢先、桐葉が誰かの眷属であることを知る。
そして、自分は主を捜すために学院にいるのだと聞かされる。
学院にいた吸血鬼は瑛里華と伊織だけだが、2人は自分の主ではなかった。
島にいる吸血鬼はあと1人だけ、瑛里華と伊織の母親である伽耶だった。
佳耶に会ってみて、自分の主だと確証を得る。
しかし、このままではまた記憶を消されてしまう。
主を捜し出すたびに記憶を消され、また鬼ごっこを繰り返してきた桐葉。
伽耶に会った途端に学院に戻り、孝平を選ぶ。
眷属は、急にどうしようもない眠気に襲われることがある。
その強制睡眠を知っている孝平だが、ある時、学校に来なかった桐葉を、ただの強制睡眠ではないと怪しむ。
桐葉の部屋に行ってみると、いつも桐葉の側にいた黒猫を見つける。
そして、異様な空気。
その黒猫は桐葉の主だと名乗り、眷属が人間なんかと仲良くすることに何の意味があるのかと問いかける。
どうせ人間はいつかは死ぬ身、しかし眷属は殺されるまで死なない身。
あとに残される者がどれだけ辛いのかと。
夢の中で彷徨う桐葉だが、主の命令に屈せず、孝平の呼びかけに目を開ける。
桐葉が目を覚ましたことに驚きつつも、孝平と桐葉の根に負け、どうせ2人は長くても一世紀ぐらいだから、と主は桐葉から手を引くのだった。
悠木 かなで(ゆうき かなで)
孝平の先輩で、6年生。
以前この島にいた頃、今から7年前、孝平は悠木姉妹と仲良く遊んでいたことがあった。
孝平の幼馴染みでもあり、寮長も務めている。
再会を喜ぶ姉妹。
孝平の部屋でのお茶会や、寮長活動を見る中でかなでに惹かれる孝平。
しかし、かなでにはその好意を受け入れられない理由があった。
かなでは心から妹の陽菜の幸せを願っており、その陽菜が孝平を好きだと知って、自分は身を引こうとする。
陽菜もまた、かなでの幸せを願っており、かなでに正直になって欲しいと自分の気持ちを話す。
晴れて付き合うことになった孝平とかなで。
かなでが先代の寮長から受け継いだ、ケヤキの木が、芽吹かないことに疑問を感じ、調べてもらったところ、もう生きてはいないと診断される。
このままでは折れてしまう危険もあり、そのせいで寮生が怪我をすることになる。
事前に防ぐために木を切り倒そうとする生徒会だが、ケヤキは寮生の伝説の場所でもあり、かなでが先代の寮長から受け継いだものでもあった。
孝平も最後までかなでと一緒になってケヤキを救おうとするが、出来なかった。
このままではケヤキを切り倒すことになると宣言するかなでが悪者になると考えた孝平は、生徒会の考案でケヤキを見送ろうと提案する。
仕方のないことだと分かりつつも受け入れられないかなでだが、最後には自分が最初に手を入れたいと言うのだった。
切り倒したケヤキのうち、使える部分はベンチとして作り直そうと提案する孝平。
かなでの卒業の日には、ケヤキで作ったキーホルダーを渡すのだった。
悠木 陽菜(ゆうき はるな)
孝平と同じクラスの5年2組。
陽菜もまた、かなでと同じく孝平の幼馴染み。
再会に驚きつつも、次第に惹かれていく2人。
しかし、陽菜には気になるものがあった。
それは、孝平が島を出た直後にしていた文通。
昔、陽菜は事故に遭ってしまい、怪我は大したことなかったものの、およそ1年分ぐらいの記憶を無くしてしまっていた。
そのせいで、何故自分が文通を始めようと思ったのか覚えていない。
実は、憎むほど仲の悪かった悠木姉妹。
陽菜は事故の前にも病弱だったことがあり、そのせいで学校にもあまり行けず、元気に学校に通うかなでが羨ましかった。
しかも、陽菜の看病のために、脳梗塞で倒れた母親。
それを自分のせいだと思い、自分は幸せになる権利はないものだと思っている。
そしてかなでも孝平のことを好きだと分かっているため、孝平と付き合いだしても一線を越えられないでいた。
かなでと本気で話し合い、陽菜はようやく自分の気持ちに素直になる。
昔にしていた文通は、離れていてもずっと友達、と言う陽菜の別れの言葉を表したものだった。
事故のせいでその文通も途絶えてしまったが、友人と呼べるものがいなかった孝平は、陽菜が毎月手紙を送ってくることに喜んでいたのだった。
かなでとも本当の意味で仲直りし、孝平と付き合う陽菜だった。
FORTUNE ARTERIAL(True Story)
体育祭も終わり、文化祭に向けて動き出す生徒会。
その中で孝平と瑛里華は惹かれ合っていく。
しかし、瑛里華の吸血鬼として孝平の血を吸いたいと言う欲求は日に日に強まっていた。
自分を眷属にすればいいと言う孝平だが、瑛里華は当然受け入れなかった。
あるとき、夜に吸血鬼を見たという騒動が起こる。
その騒動を調べる中、吸血鬼を追っているところを陽菜に見られてしまう。
もちろん、陽菜の記憶を消さなくてはいけない。
必至で止めようとする孝平だが、瑛里華はやめなかった。
が、瑛里華が陽菜に施したのは消去ではなく復活。
陽菜の頭から消えていた過去の記憶は、事故のせいではなく、昔の瑛里華に消されたもの。
事故から陽菜を救うために、力を使った瑛里華。
吸血鬼であることを知られないため、断腸の思いで友人の陽菜の記憶を消したのだった。
吸血鬼騒動は桐葉の仕業だった。
主を捜していると言う桐葉の目的を知り、伊織の提案で伽耶と会うことになる。
伽耶が自分の主だと分かった桐葉は、何故か涙を流す。
瑛里華を館に戻さないためには、眷属を作らなくてはならない。
その眷属を自分にすればいいと言う白。
それは、東儀家のしきたりだから。
主と眷属の関係について考える中、伽耶をどうにか出来ないかと思う孝平。
もちろん、そんな方法などあるはずがなかった。
瑛里華を勝手に呼び出しては目的も告げずに命令をする伽耶と、話し合いが出来るはずもなかった。
千堂家と東儀家、吸血鬼や眷属について調べていくうちに、瑛里華と孝平の中は深まっていく。
しかし、それに比例して瑛里華の孝平の血を吸いたいという欲求も深まっていく。
伽耶に呼び出された瑛里華は、誕生日を控え、余分が切れかかっていた輸血用パックをもらう。
あんな親でも、誕生日を覚えていてくれたことに喜ぶ瑛里華。
だが、それを怪しむ伊織。
なんと輸血用パックの血は、孝平の血だった。
それなのに、喜んでしまった自分を悔やみ、伽耶に怒りをぶつける瑛里華。
眷属も作らず、館にも戻らないと宣言した瑛里華は、輸血用パックの補給を断たれる。
色々と調べるうちに、瑛里華、伊織、征一郎、桐葉、白、それぞれの関係も悪化してしまう。
既に限界まで来ていた欲求が爆発した瑛里華は、孝平の部屋から帰るときに、孝平を襲ってしまう。
しかし、わずかな理性が残っていたのか、孝平の血を吸うのではなく、逆に自分の血を飲ませることだった。
当然、飲まない孝平。
同じ頃、伊織や征一郎と会い、情報を集めていた孝平は、紅珠と言うものを聞かされる。
瑛里華や伊織は、東儀家で生まれたときは人間だった。
しかし、珠のようなものを飲まされ、吸血鬼にされ、千堂家に引き取られた。
東儀家にあった紅珠を自分も飲めば、吸血鬼になれるんじゃないかと考える孝平。
瑛里華に内緒で試している最中に瑛里華に襲われたのだった。
もう欲求を抑えられなくなっている瑛里華を救うため、寝ている瑛里華に血を飲ませる孝平。
そして自分も紅珠を試す。
一つ目を飲んだときは半日ほどの記憶が無く、伽耶の父親である稀人の記憶を夢に見た。
二つ目を飲んでみると、稀人の記憶の続きを見ることが出来た。
遠い昔、稀人は吸血鬼であるが、島の人間、東儀家の娘と恋に落ちる。
子供が出来ないことを責める稀人の妻だが、あるとき子供を授かる。
その子供、伽耶はやはり吸血鬼であった。
島では疫病が流行し、その原因を自分のせいにしようとする稀人。
伽耶の誕生日の前日、伽耶を東儀家に預け、明日は誕生日をお祝いすると伽耶に告げ、そのまま自害する。
このままでは伽耶が幸せになれないと、稀人はその直前、2つの蒼珠を作った。
これを飲ませれば吸血鬼になる。
少なくとも、伽耶と2人の吸血鬼で、永遠を生きる佳耶が寂しくなることはないだろうと。
自害した稀人の体にあった紅珠は割れ、稀人とともに千年泉へと落ちた。
その紅珠のかけらを飲んだ孝平が、稀人の記憶を見ることが出来たのだ。
稀人の思いと伽耶の考えが違うことを正すため、千堂家を再興するため、瑛里華と共に佳耶の元に向かう。
必至の思いで説得し、伽耶はまた一から家族を作り直すことを決意する。
父である稀人の言葉を信じ、250年も誕生日祝いを待ち続けた伽耶のために、誕生日パーティを開く生徒会メンバーだった。
千堂 瑛里華:孝平と結婚後、長女を授かり、弁護士の道へ。
東儀 白:大学卒業後、シスター天池の見習いとして学院へ戻る。
紅瀬 桐葉:伽耶と共に日本を旅して回る。
悠木 かなで:大学在学中は教師を目指すが、卒業後は保育士に。
悠木 陽菜:看護師を目指し、大学卒業後は大学病院で研修中。
全体的な感想として
良くも悪くも、「いつものオーガスト」という感じです。
ただ、今回はその「オーガストらしさ」が少なかったようにも思います。
前作ではスフィア王国という世界を作り、その世界観や設定が細かすぎたからかもしれません。
今作もまた、瑛里華たちの吸血鬼設定や桐葉の眷属設定、伽耶の存在と言った世界観と言えばそうかも知れません。
孝平が今まで転校していた、今回は他人と関わろうとしている、と言ったことも生徒会活動というシナリオの中心を描くには良いと思います。
が、前作と比べるとやはり世界観設定は少ないと言うか、おおざっぱというか、そんな感じがして少し残念です。
特に、桐葉のシナリオはTrue Storyへの布石でしかないので、桐葉ファンには残念な結果でしょう。
また、全体としても、個別ルートそれぞれを見ても、「すごく短い」と感じました。
実際にはそんなことはないのかもしれませんが、プレイしている最中はそう感じましたね。
共通パートは体験版のちょっとした延長で終わりますし、実際、体育祭での選択肢からはもう個別ルートと言ってもいいぐらいです。
体育祭後は6回ほどの行き先選びがあるのですが、個別ルートに入るためにそのキャラの場所を選びますからね。
普通のADVと違って、共通パートを進めながらたまに出てくる選択肢を選んで好感度を上げる、と言うやり方ではありませんでした。
こういった作品のプレイ初心者には分かりやすくて良いと思うのですが、あえてこういう形にはしなくても良かったんじゃないかと思います。
各個別ルートを見ても、個別ルートに入った途端に問題や障害が発生して、それを乗り越えた瞬間に終わり、という感じです。
普通の美少女ゲームもそうと言えばそうなのですが、それにしても短いと思いました。
また、True Storyの展開には不満が残りますね。
瑛里華エンド後の話ではなく、もう一度キャラ選択の場面からなので。
孝平も瑛里華と付き合っているわけではないですし、桐葉が眷属だと知りませんし。
白や陽菜、瑛里華シナリオでの疑問が解決されるシナリオではあるのですが、その展開には残念なものがありました。
孝平と瑛里華のいちゃつきっぷりもほとんどないですし、付き合うまでの過程もほとんどなく、付き合った後もお互いが「瑛里華」・「孝平」と呼び合わないのも残念です。
各シナリオでの疑問が解決されるのは良いのですが、逆に言えば各ヒロインのシナリオがTrue Storyへ投げっぱなしで終わったと言うことですね。
特に瑛里華や白、桐葉のシナリオは「え?これで終わり?全く何も解決してないけど?」という感じです。
「後日談」と呼ばれるようなものがほとんどありませんでした。
作品設定には問題はないですし、むしろシナリオを進める上では良い設定だと思いました。
しかし、各ヒロインのシナリオを、特に問題解決の直前・直後をもっと作り込んで欲しかったです。
BGMやボーカル曲はやはり文句なしですね。
個人的には非の打ち所はありませんでした。
強いて言えばイメージソングの「It's my precious time!」とオープニングテーマの「扉ひらいて、ふたり未来へ」を逆にしてほしかったことでしょうか。
今回、もう一つ残念なこととして、シナリオの他にCGが挙げられます。
各CGの構図が、非常に残念です。
今までのオーガスト作品に無かったような構図ばかりで、そのせいで違和感を感じるCGがとても多いです。
特に、えっちシーンでは今までのオーガスト作品になかったプレイが多いので、一度に新たなことにチャレンジしようとしすぎて失敗した感があります。
もちろん、今までと全く同じ構図でも困りますが、せめて違和感のないようにはして欲しかったですね。
個人的には、新たなプレイもいりませんでした。
オーガスト初代作のバイナリィでのことがあるので何とも言えませんが、オーガストには「王道」を走ってもらいたいと思うので。
白おまけシナリオでのえっち後の行為、桐葉の目隠しプレイ、かなでと陽菜との3Pなんかは、個人的には残念でした。
それぞれのキャラについては、特に文句を言うことはありません。
ヒロイン5人もそれぞれ個性が目立ってますし、男性キャラにもそれぞれ見せ場があって、かっこよかったですし。
ただ、司は良いように使われただけ、と言う感じはしますけどね。
作品全体として前作と違うのは、「面白さ」でしょうか。
あけるりに関しては、プレイしていて退屈だとか眠いとかいう評判を耳にすることが多いです。
でも今回はちょっとした遊び心というか、セリフの言い回し一つにしても、「日常を描く際の面白み」というのがあったと思います。
プレイヤーとしては早く個別ルートに入りたいわけで、出来るだけ日常パートは飛ばしたいところですからね。
そこにちょっとした面白さを持ってくることで退屈せずにプレイ出来たんじゃないでしょうか。
この作品全体として、あけるりと比べることは出来ませんが、それでも十分楽しかったです。
「各ヒロインのシナリオをちゃんと最後まで描ききって欲しかった」という思いはありますけど。
そろそろ時期的に考えて、オーガストファンBOX2も出るんじゃないかと思います。
その時には各ヒロインの後日談というか、補完をしてもらえればと思いますね。
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